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葉山ユリ – 私はシャンソン / 花のささやき [1973]
私はシャンソンは、葉山ユリが1973年に発売した4枚目のラストシングルです。B面は、花のささやき。
私はシャンソン / 花のささやき のデータ
タイトル | 私はシャンソン | 訳詞:新藤みさ 作曲:Harris Chalkitis |
カップリング | 花のささやき | 訳詞:音羽たかし 作曲:Carlo Donida |
リリース年 | 1973年 | |
品番 | BS-1787 | |
レコード会社 | キングレコード |
私はシャンソン / 花のささやき の詳細

葉山ユリ EP 私はシャンソン / 花のささやき の歌詞
私はシャンソン / 花のささやきは、18歳の葉山ユリが1973年(昭和48年)に発売した4枚目のラストシングルです。
元々、日本でも活動があったダニエル・ビダルというフランスの女性歌手が同年ヒットさせた曲の日本語バージョンとして、発売されました。
ダニエル・ビダルの日本語バージョンも、翌年1974年(昭和49年)に吹き込まれ発売されました。その際の訳詞はそのまま葉山ユリバージョンが使われています。
私はシャンソン / 花のささやき の楽曲

ダニエル・ビダルのオリジナルEP 私はシャンソン
A面の「私はシャンソン」は、フランス人女性歌手のダニエル・ビダル(Danièle Vidal)が「Je Suis Une Chanson」として1973年にフランス語で発売した楽曲です。
全世界同時発売のような感じで、同年10月25日にキングレコードから発売され、オリコンチャート30位を記録しています。
作曲者は、エジプトのカイロ生まれでフランスの作曲家であるHarris Chalkitisで、本人の歌唱も1975年『Harris Chalkitis』というアルバムの中で「Ridin’ free living’ lonely」としてセルフカバーしています。

葉山ユリがカバーした「花のささやき」のオリジナル歌手 ウィルマ・ゴイク
B面の「花のささやき」は、ウィルマ・ゴイクというイタリアの女性歌手が1966年(昭和41年)にサンレモ音楽祭に参加した時に入賞した「In un fiore」の日本語バージョンです。
作曲は、ジュリオ・ラペッティ(Giulio Rapetti)で、訳詞は「音羽たかし」が担当していますが、この音羽たかしは実在の人物ではなく、キングレコードの常務である牧野剛(まきのごう)をはじめとしたキングレコードの文芸部ディレクターの共同チームのペンネームです。
2曲とも、メロディが一度聴いたら忘れない美しいもので、高度成長期の当時の日本が、生活に少しゆとりがでてきたことで、フレンチ・ポップス、カンツォーネ、ボサノバ、映画も含め、ヨーロッパ、ラテン・アメリカなどの世界の音楽を聴くようになり、日本市場でもヒットしていたことが背景にあげられます。
肝心の葉山ユリの歌唱バージョンですが、表現豊かなアルトボイスが編曲を手がける高田弘の手によって、ゴージャスな和製ポップスに仕上がっています。
翌年1974年(昭和49年)には、葉山ユリ歌手活動としては最後のセカンドアルバム『私はシャンソン』が発売になります。