チューリップ – LIVE!! ACT TULIP Vol.2 [1976] LP
1970年代の男性グループ 1976年発売

チューリップ – LIVE!! ACT TULIP Vol.2 [1976] LP

『LIVE!! ACT TULIP Vol.2』は、1976年(昭和51年)12月1日に発売された、日本のロック・ポップスグループ「チューリップ」のセカンド・ライヴアルバム(全24曲)です。

北海道から鹿児島まで3日に1回のペースで、ライヴをおこなってきた彼ら。6月に、彼らのワンマンコンサートが合計500回を達成し、8月1日の札幌真駒内アイスアリーナと同月28日福岡九電記念体育館(ともに動員7000名)のビッグコンサートの模様を2枚組ライヴ・アルバムに収録したのが、『LIVE!! ACT TULIP Vol.2』です。

彼らが大好きなポール・マッカートニー(元ビートルズ)が、全米ツアーを大成功させ、『ウイングス・オーヴァー・アメリカ』というライヴ・アルバムを3枚組LPで発売したことに影響されたアルバムかと思いきや、ポールのアルバムの発売は1976年12月10日と、チューリップよりも9日遅いリリースとなるため、彼らのほうが先です。

ただ、ポールのライヴ・ツアーの冒頭の「ヴィーナス・アンド・マース」から「ロック・ショー」の流れは、そのまま、このアルバムでも「オープニング」から「新しい地球を作れ」の展開と似ていて、感化されていたのは間違いないでしょう。

もともと、ステージ自体は3時間にわたる熱演でしたが、レコードに収める収録時間に限界があったため、20曲に厳選されたので、次作は4枚組で全曲聞いてほしいと、アルバムの内ジャケットに財津和夫自らが語っています。

収録ナンバーは、デビュー・アルバム『魔法の黄色い靴』から6枚目のアルバム『日本』まで、幅広い選曲となっていて、特筆すべきは「ハーモニー」を再アレンジしたA-①「オープニング」、アマチュア時代の自主製作盤に収録されていて今回初出のA-⑤「君のハナ毛は長い(吉田彰歌唱)」、

ビートルズがアマチュア時代にバックを務めて録音したB-③「MY BONNIE(安部俊幸歌唱)」のカバー、ビートルズの④「IF I FELL」、10分を超える大作のC-①「甲子園」、ボビー・フリーマンが「踊ろよベイビー」という邦題で1958年(昭和33年)にヒットさせたロックンロールのD-④「DO YOU WANNA DANCE(姫野達也歌唱)」が珍しいところです。

LIVE!! ACT TULIP Vol.2 [LP] のデータ

LIVE!! ACT TULIP Vol.2 [LP] のデータ

出典:LIVE!! ACT TULIP Vol.2 [LP] のブックレットの写真

A面
1.オープニング 曲:財津和夫
2.新しい地球を作れ 作詞・作曲:財津和夫
3.あこがれ・花の東京 作詞・作曲:財津和夫
4.走れ!ムーン号 作詞・作曲:上田雅利
5.君のハナ毛は長い 作詞・作曲:財津和夫
6.ぼくがつくった愛のうた(いとしのEmily) 作詞・作曲:財津和夫
7.私の小さな人生 作詞・作曲:財津和夫
B面
1.ここはどこ 作詞:安部俊幸 作曲:姫野達也
2.心を開いて 作詞・作曲:財津和夫
3.MY BONNIE 作詞・作曲:不詳 イギリス民謡
4.IF I FEEL 作詞・作曲:Lennon-McCartney
5.嫁が嫁ぐ朝 作詞・作曲:財津和夫
6.都会 作詞・作曲:財津和夫
C面
1.甲子園 作詞・作曲:財津和夫
2.悲しきレイントレイン [メドレー] 作詞・作曲:財津和夫
3.心の旅 [メドレー] 作詞・作曲:財津和夫
4.悲しみはいつも [メドレー] 作詞・作曲:財津和夫
5.僕は陽気なのん気者 [メドレー] 作詞・作曲:財津和夫
6.笑顔をみせて [メドレー] 作詞・作曲:財津和夫
D面
1.風のメロディ 作詞・作曲:財津和夫・姫野達也
2.人生ゲーム 作詞・作曲:財津和夫
3.青春の影 作詞・作曲:財津和夫
4.DO YOU WANNA DANCE 作詞・作曲:Bobby Freeman
5.夢中さ君に 作詞・作曲:財津和夫

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日本の歌制作実行委員会
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