チューリップ – すべて君たちのせいさ [1976] LP
1970年代の男性グループ 1976年発売

チューリップ – すべて君たちのせいさ [1976] LP

『すべて君たちのせいさ』は、1976年(昭和51年)6月5日に発売された、日本のロック・ポップスグループ「チューリップ」のカバー・アルバム(全15曲)です。

「すべて君たちのせいさ All Because Of You Guys」の、君たちとはチューリップが多大な影響を与えられたザ・ビートルズ(1960年代のイギリスのロックバンド)のことです。

日本では、来日10周年記念のこの年、空前の第2次ビートルズブームが吹き荒れていました。1970年に解散してからビートルズのベスト盤である赤盤(ザ・ビートルズ1962年〜1966年)と青盤(ザ・ビートルズ1967年〜1970年)が1973年に発売。ロングセラーを続け、元ビートルズのポール・マッカートニーが結成したウィングスもヒット・チャートの常連にいた時代背景もあって、再結成の噂など話題がつきませんでした。

1976年(昭和51年)1月19日チューリップ・メンバーの財津和夫・姫野達也・安部俊幸の3人は憧れのポール・マッカートニー(元ビートルズ)と会見することとなり、「レディ・マドンナ」など数曲セッションし、財津氏に関してはカンヌでジョージ・ハリスンとも会うことができ、ビートルズのプロデューサーであったジョージ・マーティンへのインタビューも成功します。

こういった背景もあって、世間でのビートルズ熱と自分たちの憧れであったザ・ビートルズへの想いが頂点に達したところで、全編ビートルズのカバー・アルバムが登場(冒頭と最後だけオリジナル・ナンバー)。

前々作『無限軌道』前作『日本』まで、強いメッセージ色の歌が続いていたので、この原点回帰のビートルズ・ソング集を作ったことで、もう一度自分たちのしたい音楽(明るくポップでメロディアス)がはっきりわかり、同年9月発売のLP『MELODY』へとつながっていくことになります。

冒頭A-①とラストB-⑧の「ALL BECAUSE OF YOU GUYS」の英語の歌詞には、ピーター・バカラン(DJ・音楽評論家)が協力しており、変名でクレジットされています。彼はチューリップ・メンバーに英語の発音指導も行いました。

すべて君たちのせいさ [LP] のデータ

すべて君たちのせいさ [LP] のデータ

出典:すべて君たちのせいさ [LP] の裏ジャケット

A面
1.ALL BECAUSE OF YOU GUYS 〜PROLOGUE 作詞:財津和夫・CARLOS ALPACA  作曲:財津和夫
2.WE CAN WORK IT OUT 作詞・作曲:Lennon-McCartney
3.YOUR MOTHER SHOULD KNOW 作詞・作曲:Lennon-McCartney
4.I NEED YOU 作詞・作曲:George Harrison
5.ANOTHER GIRL 作詞・作曲:Lennon-McCartney
6.HERE THERE AND EVER EVERYWHERE 作詞・作曲:Lennon-McCartney
7.THE NIGHT BEFORE 作詞・作曲:Lennon-McCartney
B面
1.BLACKBIRD 作詞・作曲:Lennon-McCartney
2.WAIT 作詞・作曲:Lennon-McCartney
3.FOR NO ONE 作詞・作曲:Lennon-McCartney
4.LADY MADONNA 作詞・作曲:Lennon-McCartney
5.MARTHA MY DEAR 作詞・作曲:Lennon-McCartney
6.TWO OF US 作詞・作曲:Lennon-McCartney
7.HEY JUDE 作詞・作曲:Lennon-McCartney
8.ALL BECAUSE OF YOU GUYS 〜EPILOGUE 作詞:財津和夫・CARLOS ALPACA  作曲:財津和夫

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日本の歌制作実行委員会
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